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「PREPARENSE」CD評
「スイング・ジャーナル」1994年10月号
この廣木光一のアルバムには「裸」の音楽/演奏が詰まっている。何の媚びもない。何も飾らない。欠点すら隠そうとしない。演奏という行為を真剣に考えれば、これは自明のことではないかと廣木は、いやこの音楽は言ってるようだ。すべての音が垂直のまま、言い換えれば、ありのままに生きている。ギター、ベース、ドラムのトリオ演奏。取り上げている曲は、ミンガスやピアソラ、そして自作。ミンガスはミンガスらしく、そしてそれぞれ同時に完全に彼らの音楽になっている。それは音楽/演奏が成立するオリジン、生きることへの深い眼差しを共有しているからだ。とりわけ筆者はカーラの?に動かされた。(青木和富氏)
「ジャズ・ライフ」1994年9月号
ちょっと贅沢すぎるというくらい、魅力的な曲ばかり集めたアルバムである。ミンガスを中心に、ピアソラ、C.ブレイなどをプレイしているが、その内容も非常に充実したものになっている。三者のバランスは本当に見事で、フロント=バックという図式はもはやない。それは極度に集中してお互いを聴き込みながら、幾たびもの触発を生じるインタープレイである。また、アルバムの4分の1ほどを占めるギター・ソロも素晴らしい。廣木独特の音色・間合いとラテン音楽とが交差して、奥行きと幅、強度と柔軟性を兼ね備えた、ひとつの世界を提示する。全くよくできたアルバムだ。(滝 大尋氏)
「ジャズ・ライフ」1994年9月号
日本のジャズ・シーンを代表するギタリストの一人、廣木光一のセカンド・アルバム。ファースト・アルバムがすべてオリジナル曲であったのに対し、ミンガス、カーラ・ブレイ、ピアソラ等の曲を中心に、しばしばアグレッシヴに展開するトリオ演奏と叙情的なソロ・ギターによる構成。数年来活動を共にし、最も良く理解し合えるメンバーにより、彼の音楽性が余すところなく表現されている。また、その個性的で魅力的な選曲からも彼の音楽的精神がうかがわれるだろう。ジャズという枠を越えた素材、スタイルを持ちながら、この3人の、自由さと相互理解をKeyとする演奏方法はジャズの本質をもよく感じさせる。都内〜全国を自分の足で自分の音楽を携えてゆこうとする廣木光一のミュージシャンとしての真摯な姿勢がにじみ出る自主制作盤である。(ディスクユニオン/堀川秀夫氏)
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